飲料水大全~外国の超軟水・軟水編~

皆さんこんばんは、お久しぶりです。前回の記事からだいぶ時間が空いてしまいました、すいません。更新が途絶えている間に筆者は高専を卒業して新社会人になりました。金が無さすぎる死にそう。私をここから救い出して。そんなわけで割と忙しかったのですがやっと少し時間が取れたので投稿しようと思います。

そんなわけで今回はタイトル通り外国の超軟水・軟水を取り上げてみようと思います。

なお、この記事では硬度10mg/L以下を超軟水、硬度10~100mg/Lのものを軟水とさせて頂きます。

 

・izer

トップバッターはizerというマレーシアのお水です。こちらの商品はミネラルウォーターではなく飲用精製水で硬度はなんと2mg/L、つまり飲用に調整された純水です。前回ご紹介したTOKYO SKYTREEと同じくRO膜処理水となります。違いはあちらの商品が飲みやすいように日本の一般的な軟水に似たミネラルを添加していたのに対してこちらはほぼ何も添加していない「飲める純水」だという点です。

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外観。250mlで120円程と若干お高めのお値段です。

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口あたりなどもはや無いに等しく、口に含んだ瞬間ものすごい甘さが口いっぱいに広がり、人口甘味料を口に含んだときのように舌の端がスース―する感じがします。
後口は無く、気がついたら消えています。とても飲みやすい反面やはり甘みが強すぎて
好みが分かれると思います。私はもういいかな…
採水地はセランゴール州バラゴン、硬度は2mg/Lです。

 

 

 

・Sant'Anna

続いてはイタリアの超軟水、サンタンナです。こちらは時々スーパー等にも置かれていますが基本的にはネット通販での購入となります。こちらの商品はスティルウォーター(炭酸無し)とカーボネートウォーター(炭酸水)がありますが、今回ご紹介するのはスティルウォーターです。ボトル形状が特徴的でなんだかかわいらしいデザインです。なおボトルの材質は柔らかくて強く握ると潰れてしまいそうです。

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外観。山に天使の輪がかかっているようなイラストが妙に映画のオープニングっぽいです。

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超軟水にも関わらず甘さがほとんどありません。口ざわりはトロりとしており後口はスッと引くので非常に飲みやすいです。また同等の硬度の日本の天然水では薄い消毒のような香りが微かに感じられるのですがこちらの商品では一切感じられません。これはサンタンナが無殺菌の生水だからでしょうか(日本の天然水は殺菌が義務付けられていますが欧州の天然水は徹底した水源地の保護と非常に厳しい基準があるため無殺菌でも販売できます)サンタンナは現地では赤ちゃんにも飲ませられる水として人気があるそうですが(赤ちゃんに硬水を与えるとお腹を壊すことがあります)それも納得のおいしく飲みやすいお水です。
採水地はイタリアのクーネオ県レブルアン、硬度は8.1mg/Lです。

 

 

 

・BlueSpringPremium

こちらはニュージーランドの超軟水です。ニュージーランドってあまりミネラルウォーターのイメージが無いんですが実際のところどうなんですかね。この商品は現時点で販売している実店舗は一店しか知りません。まあ九州の田舎者の行動範囲内に無いってだけで都市圏では意外と取り扱い店舗があるのかも知れません。

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外観。青一色に縦書きの英文とNZの地図だけというシンプルな構成がカッコいいです。

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飲んだ瞬間「日本の水とほとんど同じ味がする」と感じました。シリカが含まれているのは財宝温泉水と同じですね。口ざわりは優しく、サラサラしており後口はしみこむといった感じで液体の存在を感じさせずに溶けるような喉越しです。甘さはありますが優しく、口内への刺激が少ないです。また超軟水にも関わらず硬水・中硬水のような匂いがする不思議なお水です。こちらは非常に飲みやすくおいしいのでオススメです。問題は取り扱い店舗がほぼ皆無ということなのですが…
採水地はニュージーランドのプタルル、硬度は10mg/Lです。

 

 

 

・Surgiva

イタリアの軟水でヨーロッパでは少数派の軟水です。「Surgiva」と書いて「スルジーヴァ」と読みます。私は初見では読めませんでした。瓶入りでカッコいいです。イタリアは軟水、硬水、無炭酸、炭酸水と幅広い種類のお水が楽しめる天然水大国です。こちらの商品もあまり取り扱い店舗が無いのですが、たまにデパ地下等の高価格帯の商品を取り扱うお店に置いてあります。

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外観。丸みを帯びた瓶に控え目なラベルが巻かれ高級感があります。

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口ざわりはサラサラとしていて甘さもにおいもありません。もちろん雑味もありません。ほぼ無味無臭ですがしっかりと研ぎ澄まされています。ここまでクセがないとワインや日本酒の仕込み水としても十分使えそうです。後口は喉にしみこむような感じで一切舌に残りません。見た目通りかなり上品なお水でした。
採水地はトレンティーノ・アルト・アディシエ州、硬度は21mg/Lです。

 

 

 

・KONA DEEP

こちらはハワイ州のコナ沖で採水された海洋深層水です。その名もKONA DEEP。分かりやすいですね。ボトルはオーソドックスな形状ながら主張の強いラベルがインパクトを与えます。こちらの商品も実店舗で販売しているのは一店しか知りません。

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外観。大き目の「DEEP」の文字が目を引きます。

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口あたりはツルンとしていて口に含んだ瞬間、少し塩のようなミネラルの味がする!と感じますがそれは錯覚ですぐにじんわりと甘みが染み出してきます。この商品は軟水なのですが海洋深層水なので普通の軟水に比べてナトリウムの含有量が多いのに他のミネラルは普通の軟水ほどしか含まれていないことにより、ナトリウムの味のみが強調されてこの不思議な味になったと考えられます。後口は軽く、飲み込むとスッと溶けて消えていきます。
採水地はハワイ州コナ沖の水深3000フィート地点、硬度は記載なしです。

 

 

 

クリスタルガイザー(正規輸入品)

言わずと知れた海外ミネラルウォーターの大定番、クリスタルガイザーです。これは皆さん一度は口にしたことがあるんじゃないでしょうか。今回ご紹介するのは正規輸入品(青キャップ)です。なぜこんな言い方をするのかと言うとクリスタルガイザーには大塚食品が正規輸入しているタイプ、通称「青キャップ」と並行輸入品の通称「白キャップ」の二種類があり、名前は同じですが採水地が異なります。見分け方としてはその名の通りキャップの色です。正規輸入品のキャップは青く、並行輸入品のキャップは白いです。また硬度も異なり味も違うのですがあまり詳細に書いたところで誰も興味がないと思うのでこの辺にしておきます。もし興味がありましたら調べてみて下さい。

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外観。見慣れたパッケージですね。

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トロリとした口ざわりでふわっと甘みが立ち上がってきますが、決して強いわけではなく終始脇役に徹しています。雑味が無くスッキリとした後口は雪解け水をそのまま飲んでいるようです。一方で日本の天然水のような匂いがあるのでこれはやはり殺菌処理由来のものなのかも知れません。(アメリカも日本同様殺菌処理しないと天然水として販売できませ)私はこれまで色々なお水を飲んできましたが原点にして頂点、やはりクリスタルガイザーが一番自分に合っていると感じます。
採水地はウィード(シャスタ水源)、硬度は38mg/Lです。

 

 

 

ロクサーヌ
コストコで売られているお水です。(名前が某タイヤショップのホイールに似てますね)この商品は実は並行輸入品のクリスタルガイザー(白いキャップ)と中身が同じなのでレビューするか迷ったのですがせっかく手元にあるのでレビューしたいと思います。

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外観。青地に赤文字の組み合わせは広大なコストコの店内でもなかなか目立ちます

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口あたりは柔らかく、サラサラとしています。口に含むと強い甘さと独特の匂いが鼻を抜けます。後口は軽く、スッと引いていきます。このお水は独特の匂いがするわ甘みが強いわ雑味があるわで正直これよりおいしいお水はたくさんあるのですが気軽に飲めて常飲するにはもってこいのお水です。
採水地はウィード、硬度は記載なしです。

 

 

 

ボルヴィック

先ほどのクリスタルガイザーと並んで非常に有名なミネラルウォーターで、一般的に外国産のミネラルウォーターと言えばエビアンボルヴィッククリスタルガイザーではないでしょうか。ド定番すぎてレビューするか迷いましたがたまには初心にかえることも大切です。

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外観。見慣れたパッケージですが改めて見てみるとオシャレです。さすがフランス

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口あたりはサラサラしています。口に含むと少し甘みがあり、舌の上でじっくり味わうとわずかにミネラルの味を感じることができます。後口はトロっとしており非常に飲みやすいです。匂いはありません。
採水地はフランスのボルヴィック、硬度は60mg/Lです。

 

 

 

・CLEAR ALASKAN GLACIAL

この商品はその名の通りアラスカ氷河湖から採水されたお水です。氷河から採水されたということで分類的には雪解け水になると思うのですが味の方はどうなんでしょうか。ここで少しボトルについて触れておきたいと思います。このボトルはフィジーウォーター同様、正面のラベルを透明にすることで後ろ側のラベルが透けて見えるようになっています。この商品では雪の結晶のデザインが透けて見えるようになっていて大変オシャレです。

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外観。前面のラベルを透明にして背面のラベル内側のデザインを見せるという凝ったデザインです。オシャレ

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口ざわりは非常にサラサラとしていて口に含んだ瞬間未体験の味が口いっぱいに広がります。とても上品な甘さがあり、初めはサラサラとしていたのがすぐにしっとりとした口ざわりに変化し、まるでアイスクリームを飲んでいるようです。
これはミネラルウォーター界のハーゲンダッツと言っても過言ではありません。まさに唯一無二の味わいです。後口はスルッと溶けるような味わいです。また、匂いも少し変わっていて、少しカシューナッツにも似た匂いが鼻を抜けていきます。
先ほど、「分類的には雪解け水」だと言ったのですが前言撤回します、これはまごうことなき「氷河湖水」です。まさか雪と氷でここまで変わるとは…今まで様々なお水を飲んできましたが一番衝撃を受けました。
採水地はアラスカ州エクルートナ氷河湖、硬度は79mg/Lです。
【追記】この商品はすでに販売終了となっているようです。この味をもう堪能できないのが非常に惜しまれます。

 

 

 

・終わりに

今回は海外の超軟水・軟水特集ということで様々な種類の9つのお水をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。多分見たことも聞いたことも無いお水が多かったと思います。これだけマニアックなお水をたくさんご紹介できて筆者は満足しています、気軽に「飲んでみて!」とは言えないのがつらいですが…

さて、次回も引き続き外国のお水シリーズで、今度は中硬水に絞ってご紹介していこうと思います。なるべく早めに投稿しようと思いますのでよろしくお願いします。では。